女牢
おんなろう
名詞
標準
jail for women (Edo period)
文例 · 用例
かれらは女牢でその年を送って、明くる天保十三年の三月、今後は正業に就くことを誓って釈放された。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
「だが、男牢と違って女牢だ。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
大坂屋花鳥に佐原の喜三郎を配したもので、吉原の放火や、伝馬町の女牢や、嶋破りや、人殺しや、その人物も趣向も彼に適当したものである。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
わたくしにもお話は出来ません」「それで、お角はどうなりました」「もちろん命が二つあっても足りない位ですが、女牢に入れられて吟味中、流行の麻疹に取りつかれて三日ばかりで死にました。
— 蟹のお角 『半七捕物帳』 青空文庫
女牢にいるあいだも、今に狐が迎えに来てくれるなぞと云って、相牢の女どもを怖がらせていたそうですが、島へ行ってからどうしたか、あとの話は聞きません。
— 菊人形の昔 『半七捕物帳』 青空文庫
女芝居の一座や、女牢の中なんぞでは、女同士が言い交わして、入れぼくろまで、するようなこともあるんだって……」「そうか」 伝七が、腕をこまねいて考え込んだところへ、帰った来たのは竹道だった。
— 黒門町伝七捕物帳 『乳を刺す』 青空文庫
三千五百坪の地内に揚座敷、揚屋、大牢、二間半(無宿牢)、百姓牢、女牢、と棟をわける。
— 氷献上 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
「サア、こんどは侍牢だ」 天魔太郎と月子と虎吉の三人、大猿の次郎坊をしたがえて、神楽笛の小さな旋律を、風雨にまぎれて吹きつづけながら大牢から女牢へ、侍牢へとさがしましたが、どこにもその笛の音さえ記憶している者はなく、むなしく夜はふけて、気ばかりあせってくるのです。
— 野村胡堂 『幻術天魔太郎』 青空文庫
ウィキペディア
女牢(おんなろう)は、江戸時代に女性を収容するために設けられた牢獄のこと。女部屋とも称される。
出典: 女牢 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0