野芝
のしば
名詞
標準
文例 · 用例
ひさしく手を入れないので一めんに雑草が交つて野芝となつてしまつた。
— 片山廣子 『乾あんず』 青空文庫
しかし野も林も路もすべての物が青む季節になれば、野芝の庭もめざましく青い。
— 片山廣子 『乾あんず』 青空文庫
去年の初夏この野芝の庭に一つの異変がみえた。
— 片山廣子 『乾あんず』 青空文庫
たとえば竹や木をわたした上に土をのせ、その土が流れてしまわぬように、根の強い植物をうえたのが関東地方には多く、東北のほうではまた野芝を土とともに切ってきて、屋の棟にかぶせて置くものがあって、ときどきはそこに百合の花が咲き、または小松などの生えているのを見かける。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
野芝居の場所には、館の庭のほどよい所が見たてられた。
— 筑紫帖 『私本太平記』 青空文庫
散所芸人たちの野芝居は、野卑で、淫猥で、人間の皮を剥いて見せるように開けッぴろげな芸であったが、しかし少しも暗くはなかった。
— 筑紫帖 『私本太平記』 青空文庫