漆喰壁
しっくいへき
名詞
標準
文例 · 用例
漆喰壁には蜘蛛の巣形に汚点が錆びついていた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
知ってのとおり、弾条で使用する落し金というのは、元来、打附木材住宅(漆喰壁の上に規則的な木配りで荒削りの木材を打ち附ける英国十八世紀初頭の建築様式)特有のものと云われているのだが、大体が平たい真鍮|桿の端に遊離しているもので、その桿の上下によって、支点に近い角体の二辺に沿い起倒する仕掛になっている。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
四 灰色っぽい漆喰壁のところに横木が打ってあって、そこから小型黒板が下っている。
— 宮本百合子 『雑沓』 青空文庫
三方を漆喰壁でかこまれた、がらんと白つぽい部屋である。
— 神西清 『地獄』 青空文庫
その月の光が、白い漆喰壁の多い附近の建物に反射して、地上をひときわ明るくしている。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
「誰だい、入口の漆喰壁へ、消炭なんかででつかい圓と四角を描いたのは?
— お局お六 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「誰だい、入口の漆喰壁へ、消炭なんかででっかい丸と四角を描いたのは?
— お局お六 『銭形平次捕物控』 青空文庫
窓の外は、さい前までの廊下がなくなって、薄汚い漆喰壁で塞がっているではないか。
— 江戸川乱歩 『黄金仮面』 青空文庫