家族制
かぞくせい
名詞
標準
文例 · 用例
又財産の私有を制度となさんためには、家族制度の存立と財産継承の習慣とが欠くべからざる必要事である。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
社会からいったならば、かかる欠陥は縦令必然的に起って来るとしても、なお家族制度を固執することに多分の便利が認められよう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
其|上、野々宮さんが一家の主人から、後戻りをして、再び純書生と同様な生活状態に復するのは、取も直さず家族制度から一歩遠退いたと同じ事で、自分に取つては、目前の疑惑を少し長距離へ引き移した様な好都合にもなる。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
そして、この氏族制度が今日の家族制度の基をなすのであつて、皇室より皇族の御分出があり、更に皇室を総御本家として諸氏族が分れてきたところに、我が国が一大家族国家を形成してゐるといふ所以がある。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
そのうえ、野々宮さんが一家の主人から、あともどりをして、ふたたび純書生と同様な生活状態に復するのは、とりもなおさず家族制度から一歩遠のいたと同じことで、自分にとっては、目前の迷惑を少し長距離へ引き移したような好都合にもなる。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
自分でも色々自分に辯解しては見るものゝ、私の生活は矢張現在の家族制度、階級制度、資本制度、知識賣買制度の犧牲である。
— 石川啄木 『歌のいろ/\』 青空文庫
家族制度の如きも、一面にはかかる経済的機構から考えられるであろう。
— 西田幾多郎 『絶対矛盾的自己同一』 青空文庫
この家族制度は日本の傳統的美風とされたが、一面非常な不合理をも含んでいた。
— 石原莞爾將軍の遺書 『新日本の進路』 青空文庫