国家経済
こっかけいざい
名詞
標準
the national economy
文例 · 用例
即ち一国一市をして、なるたけ生産的に発達せしむるには、どうしたら宜いか、如何にせば最も国家経済のためになるかと、経済から割出した議論を立てて来ると、いわゆる社会経済とか国家経済とかいって、国の生産を興さねばならぬということになる。
— 新渡戸稲造 『教育の目的』 青空文庫
ところが経済は国家経済というものに極めて素直にむすびついて、所謂国家経済なるものの握りての本体がどうもぴったり或階級的人間の姿でうつらず、漠然とした国家生活というようなもやをかぶって居る。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
おいおい気でも変になったか、この石炭の高いというのに、こんなに燃して、一体国家経済をどうするつもりだ。
— ――金博士シリーズ・9―― 『地軸作戦』 青空文庫
お互いに、物の消費を少なくして、国家経済の向かうところに従ってゆこうではないか。
— 佐藤垢石 『酒渇記』 青空文庫
それなればその堤上の頻繁な往来を停止しその来襲する黒煙を止むる事が出来るかというに、それはトテモ出来ない相談で、この国家経済上からの進展大勢はどうしてこれを止むる事が出来ざるばかりでなく、またこれを制限する事も出来はしない。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
これまた、国家経済においても、多少|裨益するところあるべしと信ずるなり。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
それが皆中老以上の有為な人達だから、積って見ると随分国家経済に影響している」「はゝあ」「それからあれは精神修養の一端になる。
— 佐々木邦 『社長秘書』 青空文庫
イギリスの労働党や労働組合は一九二七年のあれだけの炭坑ストをつぶして味をしめたから、今じゃ、国家経済会議の中で勢力を占めるのが目的だものね」 伸子は、しばらくだまって歩いていて、「蜂谷さん、わたし、つくづく変だと思うわ」と云った。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫