炊ぐ
かしぐ
動詞-五段-ガ行動詞-他動詞
標準
to cook (e.g. rice)
文例 · 用例
行暮れて一夜の宿の嬉しさや、粟炊ぐ手さへ玉に似て、天井の煤は龍の如く、破衾も鳳凰の翼なるべし。
— 泉鏡太郎 『五月より』 青空文庫
うまい酒(一週間ぶりの酒だ)うまい飯(敬君炊ぐところの)を腹いつぱい詰め込んだ。
— 大田から下関 『行乞記』 青空文庫
四十一年七月 青き光哀れ、みな悩み入る、夏の夜のいと青き光のなかに、ほの白き鉄の橋、洞円き穹窿の煉瓦、かげに来て米|炊ぐ泥舟の鉢の撫子、そを見ると見下せる人々が倦みし面も。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
炊ぐも煖むるも、皆こゝに火焚きてなすなるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
本邦にも、何の譯と知らぬが、命日に死者に供ふる飯を鹽氣なき土鍋もて炊ぐ。
— 南方熊楠 『鹽に關する迷信』 青空文庫
荊妻(田邊生れ)の語るは、旨からぬ米に鹽入れ炊ぎて旨くする方有り、赤飯炊ぐには必ず鹽入る。
— 南方熊楠 『鹽に關する迷信』 青空文庫
靈飯に鹽を避け、土鍋を用て炊ぐも、本と亡靈が鹽と鐵を忌むとせしに出るならん。
— 南方熊楠 『鹽に關する迷信』 青空文庫
その附近の熊笹の中には屹度清い水が湧き出してゐて、そこで米を炊ぐことが出來た。
— 田山花袋 『日光』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの重い鉄釜で御飯を炊ぐと、お焦げの香ばしい匂いが台所いっぱいに立ち込める。
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「お米を炊ぐときは、最初の火加減が一番肝心なんだよ」と祖母が竈の前で教えてくれた。
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ふっくらと炊き立ての飯を炊ぐ音を聞きながら、温かい味噌汁を啜る時間は何よりの安らぎだ。
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