輓馬
ばんば
名詞
標準
draft horse
文例 · 用例
運送店の前にはもう二台の馬力があって、脚をつまだてるようにしょんぼりと立つ輓馬の鬣は、幾本かの鞭を下げたように雨によれて、その先きから水滴が絶えず落ちていた。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
亡くなったカプルンツェフ老人は輓馬を五対も持っていて、町じゅうに荷馬車を出していましたが、婆さんもその稼業を継いで、馭者の取締りにかけては故人に劣らぬ腕前でした。
— БАБЫ 『女房ども』 青空文庫
そしていかめしい目鼻だちをした農夫は、休めるので有がたがる輓馬を停めて、畝間に肥料も見あたらないのにお前さんは何をしているのか、と訊き、すこしばかり切り屑か、何でもよい少量のごみ芥類、あるいは灰や漆喰でもよいからほどこせ、とすすめる。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
さて、五月晴れの麗らかに晴れた青空の下を、馬にも乗らぬ娘二人に案内されて、四頭の逞しい馬のいる馬小屋を見て――そのうち栗毛の馬だけは、今父親が乗って行って留守でしたが、もちろんこれらは、農耕用の輓馬ではありません。
— 橘外男 『墓が呼んでいる』 青空文庫
このなかでいちばんばかで、めちゃくちゃで、まるでなっていないようなのが、いちばんえらいとね。
— 宮沢賢治 『どんぐりと山猫』 青空文庫
「妙なばんばが出て来て、妙なじんまをずいて、ずいてずきすえた」これを翻訳すると「変な老婆が登場して、変な老爺をしかり飛ばした」というのである。
— 寺田寅彦 『生ける人形』 青空文庫
このなかでいちばんばかで、めちやくちやで、まるでなつてゐないやうなのが、いちばんえらいとね。
— 宮沢賢治 『どんぐりと山猫』 青空文庫
彼らは鼠色の軽装にばんばらの蓬髪を長く靡かせていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
この農場では、昔ながらに輓馬を使って畑を耕している。
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祭りでは、重い荷物を乗せた荷車を輓馬が力強く引いていた。
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輓馬の迫力あるレースは、多くの観客を魅了した。
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