天一
てんいち
名詞
標準
Ten'ichijin
文例 · 用例
「天の一方に」は、「天一方望美人」というような漢詩から、解釈の聯想を引き出して来る人があるけれども、むしろ漠然たる心象の幻覚として、天の一方に何物かの幻像が実在するという風に解するのが、句の構想を大きくする見方であろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
天一坊の大岡越前守を想い出させる。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
そのときの狂言は「天一坊」の通しで、初代左団次の大岡越前守、権十郎の山内伊賀之助、小団次の天一坊という役割であった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
それは明治八年の春、はじめて守田座で上演されたもので、彦三郎の越前守、左団次の伊賀之助、菊五郎の天一坊、いずれも役者ぞろいの大出来であったなどと話した。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
「御承知の通り、江戸時代には天一坊をそのままに仕組むことが出来ないので、大日坊とか何とかいって、まあいい加減に誤魔化していたんですが、明治になったのでもう遠慮はいらないということになって、講釈師の伯円が先ず第一に高座で読みはじめる。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
はははははは」 芝居の話がだんだん進んで、天一坊の実録話に移って来た。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
「天一坊のことはどなたも御承知ですが、江戸時代には女天一坊というのも随分あったもんですよ」と、老人は云った。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
「尤もそこは女だけに、将軍家の御落胤というほどの大きな触れ込みをしないで、男の天一坊ほどの評判にはなりませんでしたが、小さい女天一坊は幾らもありましたよ。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
今日は天一の吉日だから、新しい事業を始めるのに最適だ。
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古くから天一が滞在する方角への旅行は避けるべきとされている。
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暦には天一の運行が詳しく記されており、日々の吉凶を判断するのに役立つ。
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