濡れ光る
ぬれひかる
動詞
標準
文例 · 用例
今迄の灰色の世界は、今や、濡れ光るサフラン色、硫黄色、薔薇色、丁子色、朱色、土耳古玉色、オレンジ色、群青、菫色――凡て、繻子の光沢を帯びた・其等の・目も眩む色彩に染上げられた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
しかしその足のすぐ前に、水のようにテラテラ濡れ光る物が、廊下から縦に上のほうへ、延びているのはなんであろう?
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
ミサ子は傘なしで、車蓋の濡れ光るタクシーの流れを突切り、丸ビルへかけ込んだ。
— 宮本百合子 『舗道』 青空文庫
渚はずっと上のほうまで洗い尽されて、濡れ光る海草や貝殻や、打ち寄せられた木端なぞで蔽われている。
— TONIO KROGER 『トニオ・クレエゲル』 青空文庫