半月形
はんげつけい異読 はんげつがた
名詞-の形容詞
標準
semicircular
文例 · 用例
今夜買ったのは半月形で蒼海原に帆を孕んだ三本|檣の巨船の絵である。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
この傾斜を上り切って、ひょいと顔を出すと、槍ヶ岳の大身の槍尖が、すいと穂を立てている、そうして白い雪が、涎懸けのように半月形をして、その根元の頸を巻いている。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
半月形に、ほかほかとのぼせた顔して、取廻わした、小さな見物、わやわやとまた一動揺。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
――わあ―― と罵るか、笑ふか、一つ大聲が響いたと思ふと、あの長靴なのが、つか/\と進んで、半月形の講壇に上つて、ツと身を一方に開くと、一人、眞すぐに進んで、正面の黒板へ白墨を手にして、何事をか記すのです、――勿論、武裝のまゝでありました。
— 泉鏡花 『雪靈續記』 青空文庫
煤けたる黝の鉄の桁構、半月形の幾円み絶えつつ続くかげに、見よ、薄らに青む水の色、あるは煉瓦の円柱映ろひ、あかみ、たゆたひぬ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
新聞紙で包んだものを取り出すのを見ると、この家庭芸術家三人の作品のたぶん代表的なものであろう、分厚で長方形のシガレットケース――これは科学者の作、それから半月形の灰皿――これは美しい令夫人の作、それから手どくで白釉に碧緑の色を流した花瓶――これは母堂の作である。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
「別に御馳走と云つては無いけれど、松茸の極新いのと、製造元から貰つた黒麦酒が有るからね、鶏でも買つて、寛り話さうぢやないか」 遊佐が弄れる半月形の熏豚の罐詰も、この設にとて途に求めしなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
――今はこれ迄、と機をうかがって、パッと駕籠をはね飛ばすと、主水之介は、開いたその隙をものの見事な一足飛び――が、瞬間、崩れたとみえた短槍の包囲陣は、間もおかず半月形に立ち直って、無言のまま、またもじりじりと、主水之介へつめよせて来ました。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
作例 · 標準
半月形のテーブルは、部屋の隅にぴったり収まった。
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窓から半月形の虹が見え、思わず歓声を上げた。
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彼女は半月形のクッキーを丁寧に並べた。
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