憤恨
憤恨
名詞
標準
文例 · 用例
「願くはわが憤恨の善く権られ、わが懊悩のこれと向いて天秤にかけられんことを」というは、友の観察の浅きを責めし語である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
ハッと思うと憤恨一時に爆裂した廷珸は、夢中になって当面の敵の正賓にウンと頭撞きを食わせた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
もし反対に、護の女を国香が口をきいて将門に娶らせようとして、そして将門が強く之を拒否した場合には、国香は源家に対しても、自己の企に於ても償ひ難き失敗をした訳になつて、貞盛や良兼や良正と共に非常な嫌な思ひをしたことであらうし、護や其子等は不面目を得て憤恨したであらう。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
ハッと思ふと憤恨一時に爆裂した廷珸は、夢中になつて当面の敵の正賓にウンと頭撞きを食はせた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
殿樣は殿樣だけに、見苦しい事も出來ず、憤恨をこらへて籠られて居るのだ。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
吾領主に凌辱の限りを盡した、日置忍男に對する憤恨を晴す道なく、罪なき、公等と知るも、公等を討つて憤を漏らすの餘儀なき今宵である。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
吾等こそ固より無益の爭鬪を好めるにあらじ、吾等は只吾等の憤恨に對する滿足の報いを求むる許りだ。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
一人は憤恨のあまりに自殺した。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫