嘘の皮
うそのかわ
表現名詞
標準
total lie
文例 · 用例
商売上で少し筋の悪い品を買って、飛んだ引き合いを食いそうになったから、ちっとの間どこかへ姿を隠すんだと云うから、一昨々日からこうして隠まって置いてやると、そりゃあ丸で嘘の皮で、市ヶ谷の女と心中しそこなったんだということを今初めて聞いた。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
「猫を放った云うて、嘘の皮じゃ。
— 黒島伝治 『「紋」』 青空文庫
最初に誰が言い出したのか知らないが、ここの家に祟りがあるなどというのは嘘の皮で、祟りどころか、かえって福の神が宿っているといっても好いくらいだ。
— 岡本綺堂 『怪談一夜草紙』 青空文庫
俯仰天地に恥じないなぞと言ってる安宅先生の言葉は嘘の皮だ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
虫を捕りに来たなどというのは嘘の皮で、市野はここで女を待合せていたのかと、僕はひとりでほほえんだ。
— 岡本綺堂 『水鬼』 青空文庫
それが流れて行くときに一匹の白い蛇が巻き付いていたという評判で、それは善昌の魂だなどと云い触らす者もありましたが、なに、それはみんな嘘の皮で、むかしの人はややもすると斯ういうことを云い触らす。
— 蝶合戦 『半七捕物帳』 青空文庫
狐をつかまえるなんていうのは嘘の皮だ。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
しかしこれは嘘の皮であつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
作例 · 標準
例句