手拓
しゅたく
名詞
標準
文例 · 用例
大手拓次といふ名の字面から浮ぶ聯想は、何かしらがツちりした、骨組の太い、血色の好い、四角張つた人間のやうに思はれる。
— 萩原朔太郎 『名前の話』 青空文庫
然るに何を感じたのか、後年になつてそのペンネームを廃め、本名の大手拓次で詩を書き出してから、作品と名前との聯想関係が、全くちぐはぐのものになつてしまつた。
— 萩原朔太郎 『名前の話』 青空文庫
(吉川惣一郎は今日の改名した大手拓次で、近頃「近代風景」で大に活動されてる詩人である。
— 萩原朔太郎 『追憶』 青空文庫
若し碑文にてもあらば、手拓して御送申度、其用意も致候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
『朱欒』には大手拓次の詩も間もなく紹介され、白秋の三羽烏は萩原と大手拓次に私の三人をかぞえた。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
後年、大木篤夫が白秋の直門になって現われたが、白秋が萩原と私と大手拓次を詩の方で引き出したことは、人の原稿を見分けることでも、なかなかにうるさいぐらいに厳格な人であっただけに、やはり眼は人を見分けることに鋭く行きとどいていたのだ。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
先きに死んで行った人はみな人がらが善すぎる、北原白秋、山村暮鳥、釈迢空、高村光太郎、堀辰雄、立原道造、福士幸次郎、津村信夫、大手拓次、佐藤惣之助、百田宗治、千家元麿、横瀬夜雨、そしてわが萩原朔太郎とかぞえ来てみても、どの人も人がらが好く、正直なれいろうとした生涯をおくっていた。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
先きに死んで行く人は人がらが善すぎる、北原白秋、山村暮鳥、釈迢空、高村光太郎、堀辰雄、立原道造、福士幸次郎、津村信夫、大手拓次、佐藤惣之助、百田宗治、千家元麿、横瀬夜雨、そしてわが萩原朔太郎とかぞえて来てみても、どの人も人がらが好く、正直なれいろうとした生涯をおくっていた。
— ――萩原朔太郎―― 『わが愛する詩人の伝記(三)』 青空文庫