天下無比
てんかむひ
形容動詞名詞-の形容詞名詞
標準
peerless
文例 · 用例
』と突然大檣の影から現はれて來たのは、色の黒々とした、筋骨の逞ましい年少少尉、此人は海軍兵學校の生活中、大食黨の巨魁で、肺量五千二百、握力七十八、竿飛は一|丈三|尺まで飛んで、徒競走六百ヤードを八十六|秒に走つたといふ男、三|年の在學中、常に分隊の第一|番漕手として、漕力天下無比と云はれた腕前。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
石門としては、實に天下無比也。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
殊にその石門の奇は、天下無比也。
— 大町桂月 『赤城山』 青空文庫
右に赤城山、左に榛名山、自然の關門を成して、利根の本流中を貫くといふ天下無比の壯觀も、馬車の中にては十分に賞玩するに由なし。
— 大町桂月 『上州沼田より日光へ』 青空文庫
これ天下無比の壯觀也。
— 大町桂月 『東京の近郊』 青空文庫
奧入瀬の溪流の幽靜、天下無比なること、二也。
— 大町桂月 『十和田湖』 青空文庫
その他石を神体とする大小諸社各地に散在してゐるが、大洲のそれのやうに、立石(メンヒル)、机石(ドルメン)、環状石群(ストーン・サアクル)等各種の形状を尽くして、整備保存せらるゝもの、真に天下無比であるといふので、有史以前の考古探討趣味は、蝸牛角上の争ひである現町政をさへ圧倒しつゝある。
— 河東碧梧桐 『南予枇杷行』 青空文庫
この間に出入介在して、長と能とを取入れて、ついに天下無比と名古屋が誇る名古屋踊りを大成した西川鯉三郎が現われる。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
この国宝級の茶器は、その色艶において天下無比の美しさを持っている。
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王の権力は天下無比であり、誰もその決定に異を唱えることはできなかった。
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古都の紅葉は天下無比の絶景として、世界中から観光客を引き寄せている。
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