脚布
きゃふ
名詞
標準
cloth wrapped around the hips (esp. women)
文例 · 用例
恁て島田なり、丸髷なり、よきに従ひて出来あがれば起ちて、まづ、湯具を絡ふ、これを二布といひ脚布といひ女の言葉に湯もじといふ、但し湯巻と混ずべからず、湯巻は別に其ものあるなり。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
男は麻布の短き着物、女子は紺の短き着物、白布の脚布を出していた。
— 江見水蔭 『壁の眼の怪』 青空文庫
渡し場の目じるしとして立っていたその松は今に残っていて、脚布掛けの松と呼ばれている。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
われわれの母たちが皆|脛巾を省き、足にまつわるいわゆる脚布ばかりで暮らしていたとしたなら、とくの昔に手足は饅頭のごとく柔らかくなって、とうてい朝比奈三郎や加藤虎之助は、この国には生まれなかったはずではないか。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
すると、四階には、この階段のこの踊り場には、当分、婆さんの住まい一つきゃふさがっていないわけだ……こいつはうまいぞ……万一の場合に』と彼はまた考えて、老婆の住まいの呼鈴を鳴らした。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
作例 · 標準
時代劇の衣装合わせで、初めて脚布を巻いてもらった。
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冷え性の祖母は、着物の下に古風な脚布を忍ばせて防寒していたという。
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「脚布の締め加減が難しいわね、慣れないと歩きにくいわ」
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資料館には、明治時代の女性が日常的に使用していた脚布が展示されていた。
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