戯曲家
ぎきょくか
名詞
標準
文例 · 用例
実に小説家や戯曲家やは、その最も主観的な作家であってさえも、やはり人生を観察し、風俗を描写し、表現を表現すること自身に於て、当面の直接な興味をもってる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
先達て宮中の園遊会で音楽者、戯曲家、文学者を招待されたが科学者は呼ばれなかった」とこぼしている。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
日本画家、洋画家、彫刻家、戯曲家、舞踏家、評論家、流行歌手、作曲家、漫画家、すべて一流の人物らしい貫禄を以て、自己の名前を、こだわりなく涼しげに述べ、軽い冗談なども言い添える。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
長兄の書棚には、ワイルド全集、イプセン全集、それから日本の戯曲家の著書が、いっぱい、つまって在りました。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
ただ便宜上、いわゆる小説家戯曲家の書いた「多少事実と相違するらしいもの」が創作小説と名づけられ、小説家以外のものまた小説家でも「ほんとうにあったこと」と人が認めるものを書いたものが随筆の部類に編入される、というのが実際の事相であるように見える。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
将門の妻は如何なる人の女であつたか知らぬが、千葉系図や相馬系図を見れば、将門の子は良兌、将国、景遠、千世丸等があり、又十二人の実子があつたなどと云ふ事も見えるから、桔梗の前の物語こそは、薬品の桔梗の上品が相馬から出たに本づく戯曲家の作意ではあらうが、妻妾共に存したことは言ふまでも無い。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
そこで小説家、戯曲家うちでもこの点に注意し出して、ついに矛盾の性行をかくようになりました。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
近松といえば戯曲家の近松に極っている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫