悪血
あくち異読 おけつ
名詞
標準
impure blood
文例 · 用例
何という太く逞しい自分の悪血の迸りだ。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
自分が何等の原因を作ったので無く、ただ単に父母の悪血を遺伝し、ないしは虚弱の体質を遺伝して、そして一年中薬に親しむというような現実を受けていることは、実に同情に余りあることである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
で普通ならば二人の結婚は、割り合に容易に許されるのでありませうが、Sと云ふ男の家は、私共の地方では誰しらぬ者もない悪血統の家なのです。
— 伊藤野枝 『嫁泥棒譚』 青空文庫
四里ほどはなれた或る町に、肺病に特効の秘薬があって、その薬をのめば、体内の病毒悪血を忽ちに排出してしまうのだ。
— 豊島与志雄 『幻覚記』 青空文庫
つまり、そう云う名が付いたと云うのも、矢車の半分程から下に来ると、眼の中に血が下りて来て、四辺が薄暗くなって来るのだし、それに、ぴしりと一叩き食わされてから、また上の方に運ばれて行くと、今度は、悪血がすうっと身体から抜け出るような気がして、恰度それが、夜が明けたと云う感じだったからさ。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
そして、詰まらない事が神経をたかぶらせて、いっそ何事か起ってしまえば、この悪血が溜り切った血の管が、空になるだろうなどと思われもするのだった。
— 小栗虫太郎 『オフェリヤ殺し』 青空文庫
」「御幼君、肌つきの布に、悪血をそそいで祈りますれば、三ヶ月――」「肌つきの?
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
小妻が、哀れな小妻がこの苦しかった人生の最後の名残に滴り流して行った恐ろしい悪血であったのだ!
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
作例 · 標準
悪血は日常生活で良く見かける現象だ。
悪血対策に多くの企業が投資している。
悪血に関する最新の研究結果が発表された。
この作品では悪血がテーマとして扱われている。