来河
らいかわ
名詞
標準
文例 · 用例
何百年来河上から流れてくる大木の幹や枝がその岩にせかれて重なり合って、自然の堤を築いているので、そこには大きい湖水のようなものを作って、岸の方には名も知れない灌木や芦のたぐいが生い茂っていた。
— 岡本綺堂 『麻畑の一夜』 青空文庫
「気の毒じゃが、氷水を二杯とってくださらんか」 従来河野は断食することがあっても水だけはすこしずつ用いていたが、その時の断食に限ってすこしも水をとらなかったから、それに同情していた主人は早速氷をとって来て盆へ載せて持って来た。
— 田中貢太郎 『神仙河野久』 青空文庫
四 楽土琉球神道で、浄土としてゐるのは、海の彼方の楽土、儀来河内である。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
六月の麦の芒が出る頃、蚤の群が麦の穂に乗つて儀来河内からやつて来ると考へられてゐる。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
儀来河内は、善い所であると同時に悪い所、即、楽土と地獄と一つ場所であると考へ、神鬼共存を信じたのである。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
さうして其|儀来河内から、神が時を定めて渡つて来る、と考へてゐる。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
だから、対句になつてゐる儀来河内も其例の一つと見てよい。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
まや・いちきと言ふ語も、同音聯想は違つた説明をも導く様であるが、やはり南方での、儀来河内なのであらう。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫