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空疎

くうそ
形容動詞名詞
1
標準
empty (e.g. argument)
文例 · 用例
こう考えて来ると、今度はまた「日本人」という言葉の内容がかなり空疎な散漫なものに思われて来る。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
こういう現実味からいうと演劇フィルムは多くははなはだ空疎なものである。
寺田寅彦 映画時代 青空文庫
器械の活動美を取り入れたフィルムもあるが、やはりこしらえものは実に空疎でおもしろくない。
寺田寅彦 映画時代 青空文庫
おおぜいの登場者の配置に遠近のパースペクチーヴがなく、粗密のリズムがないから画面が単調で空疎である。
寺田寅彦 映画時代 青空文庫
そういうところはただ目まぐるしいだけで印象が空疎になるばかりでなくむしろ不快の刺激しか与えない。
寺田寅彦 映画時代 青空文庫
頭のない空疎な絵ばかりの中ではどうしても目に立つ。
寺田寅彦 昭和二年の二科会と美術院 青空文庫
このあたりは河水東西に流れて両岸の地もまた幽寂空疎なれば、三秋月を賞するのところとして最も可なり。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
また一方では、相当な科学者の書いたものでも、単に読者の退屈を紛らすためとしか思われないような、話の本筋とは本質的になんの交渉もないような事がらを五目飯のように交ぜたり、空疎な借りもののいわゆる「美文」を装飾的に織り込んだりしたようなものもまた少なくはないようである。
寺田寅彦 科学と文学 青空文庫