諸表
しょひょう
名詞
標準
文例 · 用例
然らば、僕の所謂劇を組織する要素は何かと云ふに、諸表象の盲目的活動とその衝突とである,乃ち、意志と意志との喰ひ合ひである。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
我々が科學的理論において形作る諸表象は、我々が經驗によつて得る諸表象と一致すべきであるといはれるとき、そこにはその根柢として、兩者において同一の實在が精神に現はれてゐる筈であるといふ思想がはたらいてゐる。
— 三木清 『認識論』 青空文庫
自我もまた單に諸表象の束である。
— 三木清 『認識論』 青空文庫
かやうにしてライプニツは精神が單に諸表象をもつてゐる状態と精神がそれらのものを意識してゐる状態とを區別した。
— 三木清 『認識論』 青空文庫
從つて統覺は無意識的な、闇冥な諸表象が明晰にして判明な意識に高められ、かくて精神によつて自己自身のものとして認識され、自覺によつて占有される過程である。
— 三木清 『認識論』 青空文庫
」ひとはミトを、物をその要素に解體する如く、分析することなく、却てこれを一の歴史的勢力として全體として捉へなければならぬ、「殊に、行動の前に受け容れられてゐた諸表象(即ちミト)と成し遂げられた諸事實とを比較することを愼しまなければならない**。
— 三木清 『唯物史観と現代の意識』 青空文庫
ところで汎神論にとつては宇宙を超越して、この現象世界の彼岸に、何物も存在することが許されぬから、宇宙の理解はまさに宇宙そのものからなされねばならぬ、超越的なる諸表象は除外されて、世界は世界そのものから解釋されるの外ない。
— 三木清 『唯物史観と現代の意識』 青空文庫
文学には文学独特の諸表象が感覚的諸観念がある。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫