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水干

すいひ
名詞
1
標準
seashell-based pigment
文例 · 用例
一重筵の上にして蒔繪の盆や草雙紙さては廚の煤鍋が入り亂れたる狂態を水干やれし古雛のこは狼藉ととがめずや。
萩原朔太郎 煤掃 青空文庫
(乃ち面長き老猿の面を被り、水干烏帽子、事触に似たる態にて――大根、牛蒡、太人参、大蕪。
泉鏡花 多神教 青空文庫
神主のその顔が、大な猿のように見えて、水干烏帽子を着ていたのが、何となく神々しかった。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
十四日、丙辰、去る八日の絵合の事、負方所課を献ず、又遊女等を召し進ず、是皆児童の形を摸し、評文の水干に紅葉菊花等を付けて、之を著し、各郢律の曲を尽す、此上芸に堪ふる若少の類延年に及ぶと云々。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
「私の心に穢れがあって、明神の思召にかなわない、今日からこのお社の神主は、源吉殿にやらして、私が後見することにします」 そこで源吉は治左衛門の被ていた水干を被て祭壇の前に据えられた。
田中貢太郎 放生津物語 青空文庫
氏神の生国魂神社の夏祭には、水干を着てお宮の大提燈を担いで練ると、日当九十銭になった、鎧を着ると、三十銭あがりだった。
織田作之助 わが町 青空文庫
御輿舁ぎは奥の院十八軒の若い衆が水干烏帽子だ。
泉鏡花 山吹 青空文庫
――一年、比野大納言、まだお年若で、京都|御名代として、日光の社参に下られたを饗応して、帰洛を品川へ送るのに、資治卿の装束が、藤色なる水干の裾を曳き、群鵆を白く染出だせる浮紋で、風折烏帽子に紫の懸緒を着けたに負けない気で、此大島守は、紺染の鎧直垂の下に、白き菊綴なして、上には紫の陣羽織。
泉鏡花 妖魔の辻占 青空文庫
作例 · 標準
水爆(すいばく)実験のニュースを聞いて、平和の尊さを改めて感じた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
ウィキペディア

水干(すいかん)は、男子の平安装束の一つ。名称は糊を付けず水をつけて張った簡素な生地を用いるからとも、晴雨両用に便利なため(『続深窓秘抄』)ともいうが、いずれにせよ簡素な服飾であることからの命名のようである。

出典: 水干 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0