魅殺
魅殺
名詞
標準
文例 · 用例
されば竜宮に永年積んだ財宝は無量で壇の浦に沈んだ多くの佳嬪らが竜王に寵せられて竜種改良と来るから、嬋娟たる竜女が人を魅殺した話多きも尤もだ、竜宮に財多しというが転じて海に竜王住む故大海に無量の宝ありと『施設論』など仏書に多く見ゆ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
」 しどろもどろにいいかけると、色気たっぷりな若侍の眼に、魅殺するような悩ましい笑いがのぼった。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
但しこのエルサレムは、巡礼者の心をして厳粛清冷なる神気を感ぜしむる先に、華やかにして豊かなる伊勢情調が、人を魅殺心酔せしめることを常とする。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
魅殺されたように、賢彌は夢心地になって美しい人の顔を見た。
— 佐藤垢石 『岩魚』 青空文庫