幻辞.com

名詞
1
標準
文例 · 用例
また豚是は蹄わかるれども反蒭ことをせざれば汝らには汚たる者なり、汝ら是等の物の肉を食うべからず、またその死体にるべからず。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
現にきょうもその著で、藤吉は一尾を売らずに帰ったという話をしたので、草履屋の家に一尾の鯉のあることをお糸は知っていたのです。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
それまでに夫婦は長いあいだ、身上をしまうしまわぬで幾度となく着した。
徳田秋声 足迹 青空文庫
奥の四畳半で、一ト着した後で、叔父の羽織がくしゃくしゃになって隅の方に束ねてあった。
徳田秋声 足迹 青空文庫
生前にいろいろの着物を縫って着せるのが楽しみであった人形を入れてやろうかやるまいかということについて、女の連中がまた着していた。
徳田秋声 足迹 青空文庫
お庄を速く呼び還せと言って、芳太郎がお袋と長いあいだ着したあげくに、争いが爺さんの方へも移って行った。
徳田秋声 足迹 青空文庫
「畜生、今度往ったら、一着してやらなくちゃ承知しない」お島はそれを考えると、不人情な養母達の機嫌を取り取りして来た、自分の愚しさが腹立しかったが、それよりも鶴さんの目にみえて狎々しくなった様子に、厭気のさして来ていることが可悔かった。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
それで二人は先ず仲よく附き合っていたんですが、さらに一つの著が出来したんです」 ここまで話して来て、老人は息つぎの茶をひと口飲んだ。
蝶合戦 半七捕物帳 青空文庫