お地蔵さん
おじぞうさん
名詞
標準
Jizō (esp. statue)
文例 · 用例
」 傍で突っ立っている所在なさにきくと、君枝は、「何にでも効くお地蔵さんや」 と、手と声に力を入れて、「――かりに眼エが悪いとしたら、このお地蔵さんの眼エに水掛けて、洗たら良うなるし、胸の悪い人やったら、胸の処たわしで撫でたらよろしおますねん」 しきりに洗いながら、言った。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
私の家のちょうど真正面つまり道路を挟んだ反対側には、お地蔵さんのお堂がある。
— BITS OF LIFE AND DEATH 『死生に関するいくつかの断想』 青空文庫
お地蔵さんの首には新しいよだれ掛けが掛けられており、その前には仏式のお供え物が整えられていた。
— BITS OF LIFE AND DEATH 『死生に関するいくつかの断想』 青空文庫
子供一 皆、来て御覧、ここにお地蔵さんが小さなよだれかけをしていらしてよ。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
お地蔵さんを新たにお祭りして世に出してあげること――これも然るべき人に頼んで、皆さんでなさればよろしい。
— 豊島与志雄 『霊感』 青空文庫
先刻御承知の、「むこうの辻のお地蔵さん、涎くり進上、お饅頭進上、ちょいときくから教えておくれ」 皆様おなじみの、あのチョビ安つくるところの親をたずねる唄です。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
チョビ安の「辻のお地蔵さん」に合わせて、お美夜ちゃんがいろいろと父母を恋うる所作事をして見せるんです。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
「むこうの辻のお地蔵さん」で、お美夜ちゃんは首をかしげて、かあいいしなをしながら、左の手で右の袂をだき、右の人さし指でむこうを指さす動作をする。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫