悪しみ
あしみ
名詞
標準
文例 · 用例
同じく其弟の源六は佐々成政の養子で、二人|何れも秀吉を撃取にかかった猛将佐久間|玄蕃の弟であったから、重々秀吉の悪しみは掛っていたのだ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
」と口真似をしながら、悪しみの現れた眼でミツ子を眺め自分ひとり焼酎をのんでは、揚げものを突ついた。
— 宮本百合子 『小祝の一家』 青空文庫
ブルジョア社会の学界は元来ブルジョア学界なのであって、そして学問は不平や不満で動されるのではなくて云わば真理への情愛と虚偽に対する悪しみによって動かされるのである。
— 戸坂潤 『学界の純粋支持者として』 青空文庫
是れは何も馬が多助の讐を取ったという訳ではございません、馬は鼻の先へ閃めく刄の光りに驚いて躍ね出し、おえいを引倒し丹三郎を噛殺すような訳になるも天の悪しみで、自然に馬が斯様な事を致すような事に成りましたものでございます。
— 三遊亭圓朝 『鹽原多助一代記』 青空文庫