想見
そうけん
名詞
標準
文例 · 用例
彼は嘗て牢獄に行くことを一つの栄誉とも思ひ、勇士が戦場に赴くが如き勇しさを想見したこともあつた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
今この波瀾重畳険危な骨董世界の有様を想見するに足りる談をちょっと示そう。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
今此の波瀾重畳険危な骨董世界の有様を想見するに足りる談を一寸示さう。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
自分の前途の惨憺たる有様を想見するより外に何らの答を為し得ない。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
自分の前途の慘憺たる有樣を想見するより外に何等の答を爲し得ない。
— 伊藤左千夫 『水害雜録』 青空文庫
聲と情との調和好き此一曲は、清く軟かなる少女の喉に上りて、聞くものをして積水千丈の底なる美の窟宅を想見せしむ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
小森はアメリカでパンを稼いでゐる彼女を想見した。
— 徳田秋聲 『女流作家』 青空文庫
融はまた今朝A―温泉で見たM―の俳句から、夫婦きりで軽井沢における愛と芸術の幸福な彼の生活を想見して、何かしら羨望的なものを感じてゐた。
— 徳田秋聲 『歯痛』 青空文庫