関聯
かんれん
名詞
標準
文例 · 用例
その深遠な理由は、思想が人間性の苦悩の底へ、無限に深くもぐりこんで抜けないほどに根を持つて居るのと、多岐多様の複雑した命題が、至るところで相互に矛盾し、争闘し、容易に統一への理解を把握することができないこと等に関聯して居る。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
もちろんかかる思想は、詩という形式に関聯して、長く一般に伝統されている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
次にその飛翔している空を通して、遠望に富士を描き出しているので、山麓の小屋と関聯して、平原一帯の風物が浮びあがって来るのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
それは鮓の素であるところの、醋の嗅覚や味覚にも関聯しているし、またその醋が、暗所において醗酵する時の、静かな化学的状態とも関聯している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
◯七節―十一節もまた右と関聯せる思想として、ヨブ記解釈上注意すべきものである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
頗る唐突に、何の前後の関聯も無く「埋木」という小説の中の哀しい一行が、胸に浮かんだ。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
同協会から賞牌を贈られたのは多分これに関聯してではなかったかと想像される。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
単にこれだけのことであれば、かれらは追放ぐらいで済んだかも知れなかったのであるが、伊勢屋の伜久次郎の死がこれに関聯しているので、その罪は軽くなかった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫