見覚え
みおぼえ
名詞頻度ランク #20767 · 青空 1074 例
標準
memory (of having seen something or someone before)
文例 · 用例
つまり思念だけでは足りない、思念と物質とが一緒になつて働いてゐるところとか、その結果を見覚えるとかすることが勘甚なのである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
掛川と云えば佐夜の中山はと見廻せど僅かに九歳の冬|此処を過ぎしなればあたりの景色さらに見覚えなく、島田|藤枝など云う名のみ耳に残れるくらいなれば覚束なし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
昔の御院殿坂を捜して墓地の中を歩いているうちに鉄道線路へ出たがどもう見覚えがない。
— 寺田寅彦 『子規自筆の根岸地図』 青空文庫
上根岸百何番とあるからこの辺かと思うが何一つ昔の見覚えのあるものはない。
— 寺田寅彦 『子規自筆の根岸地図』 青空文庫
寺へ引き取られたこどもの時分から、魚に餌をやりつけているので、魚の主なものは見覚えてしまい、友だちか兄弟のように馴染んでしまっていました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
前に逢った場合と同じように無帽で、同じような五、六歳くらいと思われる男の子を背負っているが、どうも男の顔形にははっきりした見覚えはないので、前に自分の逢ったのと同人であるかどうか、何しろ暗いのでよくは分からない。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(1)』 青空文庫
「その男になにか見覚えになる特徴はなかったか」と裁判長が夕刊売りに尋ねる。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
千住大橋まで行って降りてはみたが、道端の古物市場の外に見るものはないので、すぐに「転向」してまた上野行に乗込み、さて車内の乗客を見渡すと、先刻行きに同乗した見覚えの顔がいくつも見つかったそうである。
— 寺田寅彦 『猫の穴掘り』 青空文庫
作例 · 標準
その顔には見覚えがあるが、どこで会ったのか思い出せない。
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この曲、どこかで聴いたことがあるような見覚えがあるんだけど…。
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「このバッグ、見覚えがありますね。もしかして、先週のパーティーで?」
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