不誠意
ふせいい
名詞
標準
insincerity
文例 · 用例
しかもその媒妁に立ったのは、お峰の伯父にあたる四谷大木戸前の万屋という酒屋の亭主で、世間にあり触れた不誠意の媒妁口ではないと思われるので、近江屋の夫婦も心が動いた。
— 岡本綺堂 『経帷子の秘密』 青空文庫
母の不誠意な、薄情な態度を悲しむ心も交っていた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
伴――こっちは不誠意でも何んでもありません、地主が不誠意なのです。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
母の不誠意な、薄情な態度を悲しむ心も交つてゐた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
幣原内閣の無策と不誠意とは、既に人民のあらゆる層より批判されている。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
官邸に入った代表は、首相に面会して、今日の日本の生活が、これほど行づまり、危機にせまっているのに、具体的な方策は一つも建てないで、政権の奪い合いをしている不誠意について詰問したのであった。
— 宮本百合子 『メーデーに歌う』 青空文庫
院はお気の毒で、心苦しくて、宮に秘密のあることなどはお知りあそばされずに、自分の不誠意とばかり解釈しておいでになるのであろうとお思いになって、「お返事はどうお書きになりますか。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
それからまた男は身勝手で自己の不誠意は棚へ上げて女の変心したのを責めるものだというから、自身の愛の足りなかったことは反省せずに、あなたが恨まれることになりはしないかということまで心配されますよ。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
再三の催促にも関わらず言い訳を繰り返す彼の態度に、不誠意を感じて取引を打ち切った。
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「すみません、忘れました」の一言で済ませようとする不誠意な回答に、会場からは失笑が漏れた。
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謝罪会見での社長の不誠意な物言いが、かえって世間の批判に火を注ぐ結果となった。
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