多勢に無勢
たぜいにぶぜい
表現名詞
標準
being outnumbered (e.g. in a military context)
文例 · 用例
かくて此処では、「多勢に無勢」なる法則だけが支配し、芸術は何時も窘められるが、而も生活側が芸術を窘めようとすることこそ人類が芸術的要求を有する所以のものであり、芸術的要求の生活側に於ける変態的現象であると云へる。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
まして多勢に無勢であるから、中間はとても反抗する力はなかった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
僕は一生懸命にそうはさせまいとしましたけれども、多勢に無勢で迚も叶いません。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
小学校などに行っていて、同輩と口争いでもすると直ぐ二言目には小沼の竜女の血筋云々が相手の子供の口から出るのですから――」 多勢に無勢である。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「火事は雷が落ちたことが原因となっていますのですが――なに、多勢に無勢の口ですから、どうにでもなることでして――中で皮肉な村人は、父親の口癖をとり天は自ら助くるものを助けたのだなぞと冷笑していました」 弟は、こゝへ来て大きく口を開いて笑いました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
夜叉王 なにを云ふにも多勢に無勢、御所方とても鬼神ではあるまいに、勝負は大方知れてある。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
いわく、合祀されし社の氏子、遠路を憚り、ことごとく合祀先の社へ参り得ざるをもって、祭日には数名の総代人を遣わすに、多勢に無勢で俘虜降人同然の位置に立つをもって、何のありがたきことなく早々逃げ帰る。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
加ふるに多勢に無勢、瞬くひまもなく包圍亂打の下、六人は死骸を各自の舟に横へてしまつた。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
作例 · 標準
援軍が来ない限り、この人数差では多勢に無勢で勝ち目はない。
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相手チームはレギュラー全員揃っているのに、こちらは怪我人だらけでまさに多勢に無勢だ。
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一人で十人を相手にするのは、いくら腕に自信があっても多勢に無勢というものだ。
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