頽れる
くずおれる
動詞
標準
文例 · 用例
家が頽れると共に、鼠はみな散りぢりに立ち去った。
— 宣室志(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
そこで今朝も家を出て、薬罐をさげてよろよろと歩いてくると、床屋の角の電信柱の前でもう歩けなくなったんでしょう、電信柱に寄り掛かってしばらく休んでいたかと思ううちに、急にぐたぐたと頽れるように倒れてしまったんです。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
わが六無斎居士の墓石は風雨多年の後には頽れるかも知れない。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
お菊は張りつめた気が一度にゆるんで、頽れるように縁先に手をついた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
(堪えざるように泣き頽れる。
— ――Were-Wolf―― 『人狼』 青空文庫
二つに一つのほかはあるまい」 彼も大きな溜め息をついて、頽れるように河原に坐ってしまった。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
そこで、けさも家を出て、薬壜をさげてよろよろと歩いてくると、床屋の角の電信柱の前でもう歩けなくなったんでしょう、電信柱に倚り掛かってしばらく休んでいたかと思ううちに、急にぐたぐたと頽れるように倒れてしまったんです。
— 岡本綺堂 『ゆず湯』 青空文庫
」「内田です、」というと、「そうか、」と立ちながら足を叩いて頽れるように笑った。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫