立談
りつだん
名詞動詞-サ変
標準
talking while standing
文例 · 用例
門前の溝が空溝であることを知っている彼は、狗のように腹這いながらそっとその溝へもぐり込んで、駒寄せの石のかげに顔をかくして、二人の立談に耳を引き立てていた。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
そこで立談のあいだに事を済ませようと思ったところが、そううまくはいかなかった。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
其所で立談の間に事を済ませやうと思つた所が、左う旨くは行かなかつた。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
しかし、他の席は殆ど満員という有様で、廊下には煙草を口に銜えた人が多勢行ったり来たり、立談している人もあって、その中に、美しく着飾った貴婦人達が眼を惹く。
— 佐藤垢石 『美音会』 青空文庫
楽屋口には出入する人たちがいつも立談をしていた。
— 永井荷風 『草紅葉』 青空文庫
然し其後も会うところは相変らず古本屋の店先で、談話は古書に関することばかりであったので、昭和七年の夏、偶然銀座通で邂逅した際には、わたくしは意外の地で意外な人を見たような気がした為、其夜は立談をしたまま別れたくらいであった。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
」 近処の犬だの、箱屋だの、出前持だの、芸者などが、絶え間なく通過るので、二人は立談もそこそこに右と左へわかれた。
— 永井荷風 『つゆのあとさき』 青空文庫
立談ノ間蒼然タル暮色遠クヨリ至ル。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
作例 · 標準
スーパーの入り口でばったり同級生に会い、しばらく立ち話ならぬ立談に花が咲いた。
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「まあ、玄関先で立談も何ですから、どうぞお上がりください」と、彼女はにこやかに招き入れた。
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会議が長引いて休憩時間が短くなり、多くの人がコーヒーを片手に廊下で立談していた。
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