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名詞
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標準
文例 · 用例
近くは釜無山それに連なる甲の駒ヶ岳等いかにも深黒な威厳ある山容である。
伊藤左千夫 白菊 青空文庫
学校に居ってこんなことを考えてどうするものかなどと、自分で自分を叱り励まして見ても何の甲もない。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
すなわち「比」の類と「肥」の類と「」の類と、こういう風に三つに分けてあるので、「ヒ」だけは三つに分れると考えたらしいのです。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
例えば甲国の「カ」を「甲」と書きますが、実際古典にも甲国の「カ」は甲の字が大抵書いてあります。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
そういうようなことであると、甲という国名と「甲」の字とが結びついている故、これを「甲」の字で書くという定りが自然に出来ましょう。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
しかしそれは甲という国名をいつもきまった一つの文字(「甲」の字)で書くという定りだけであります。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
…………………………………………………… お峰が引出したるは唯二枚、殘りは十八あるべき筈を、いかにしけん束のまゝ見えずとて底をかへして振へども甲なし、怪しきは落散し紙切れにいつ認めしか受取一通。
樋口一葉 大つごもり 青空文庫
さらずば、さらずば、我が方に賜はらんとて甲なき御玉章に勿躰なき筆をや染め給ふ。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫