牝牡
ひんぼ
名詞
標準
male and female (animals)
文例 · 用例
勿論、彼等にも牝牡はあろうが、今ここに屍体となって現われたのは、確に女性であった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
およそ情のある男女の間といふものは、不思議に離れてもまた合ふもので、虫が知らせるといふものか何うか分らぬが、「慮つて而して知るにあらず、感じて而して然るなり」で、動物でも何でも牝牡雌雄が引分けられてもいつか互に尋ねあてゝ一所になる。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
家畜の宰領をしているラファエレに、現在の頭数を聞いて見たら、乳牛三頭、犢が牝牡各一頭ずつ、馬八頭、(ここ迄は聞かなくても知っている。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
支那にも似た事ありて『南山経』や『列子』に〈類自ら牝牡を為す、食う者妬まず〉、類は『本草綱目』に霊狸の事とす。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
牝牡二匹を置くは、壻が吾れ嫁を破素したといふに、嫁はされなんだと云爭ふ樣な時、檢證の爲に、双方の身を拭うた物を、各別に收め置くを必要としたに因る。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
騾の牝が他の馬種と合いて、子を産んだ事は時に聞くも、少なくともこの数千年間、無数の騾を畜うた内、牝牡の騾の間に子生んだ例あるやは極めて疑わし、故に馬属の諸種は現時|相雑わって子あれども、その子同士で繁殖し行き得ぬ世態にあると、『大英百科全書』から受け売りかくのごとし。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
春分を以て交わる、牝牡とも二歳で能く交われど、二歳以上で交わる方強い駒を産む、牡は三十三歳まで生殖力あり、かつて四十まで種馬役を勤めた馬あったが、老いては人に助けられて前体を起した。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
しかるに猴は尻の色が牝牡相恋の一大助たるのだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
この牧場では、牛の牝牡を厳密に分けて管理している。
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野生動物の群れにおける牝牡の比率は、生態系の健全性を示す指標になる。
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「このヒナはまだ小さすぎて、牝牡の判別がつかないね」
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