藍緑
らんりょく
名詞
標準
文例 · 用例
茶店の横にも、見上るばかりの槐榎の暗い影が樅楓を薄く交えて、藍緑の流に群青の瀬のあるごとき、たらたら上りの径がある。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
茶店の横にも、見上るばかりの槐榎の暗い影が樅楓を薄く交へて、藍緑の流に群青の瀬のある如き、たら/\上りの径がある。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
「藍緑紫及び黄色を以てなされたるこの図の色調は全体に緑がかりたる支那陶器の模様を見るの思ひあらしむ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
祭壇から火の立ち登る柱廊下の上にそびえた黄金の円屋根に夕ぐれの光が反映って、島の空高く薔薇色と藍緑色とのにじがかかっていました。
— ストリンドベルヒ August Strindberg 『真夏の夢』 青空文庫
三窓の眺望は東に向って「尽きない情緒の喜び」がある、其処には鹿島槍ヶ岳が空翠|濃かなる黒部の大谷の上、蒸し返す白雲を褥に懐しみのある鷹揚さを以て、威儀|儼然と端座している、藍緑の衣を綾どる数条の銀線のみは流石に冷たい光を放ってはいるが。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
水の色は藍緑に冴えていた。
— 木暮理太郎 『黒部川を遡る』 青空文庫
羽毛は藍緑色で、翼と尾とが菫色を帶びてゐます。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫