たらしむ
たらしむ
補助動詞Nidan verb (lower class) with 'mu' ending (archaic)
標準
to make
文例 · 用例
連俳を交響楽たらしむるのは実に雑の句の活動によるのである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
それゆゑ、あれこれと年少の頃の記憶をたどり、何か一つ、弘前の面目を躍如たらしむるものを描写したかつたのであるが、どれもこれも、たわい無い思ひ出ばかりで、うまくゆかず、たうとう自分にも思ひがけなかつたひどい悪口など出て来て、作者みづから途方に暮れるばかりである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
帝|鮑泉を遣りて之を討たしめ、又|王僧弁をして代って将たらしむ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
戒律煩苛、鐡鎖木枷の粉々たるも、畢竟身心不二なるがゆゑに、身をして如法たらしむるは心をして如法ならしめ、身をして不如法ならしむる時は、心をして如法ならしむる能はざるを致すが爲である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
町のために、村のために、家のために、窮せざるべからず、泣かざるべからず、苦まざるべからず、甚しきに至りては死せざるべからず、常に我といふ一個簡単なる肉体を超然たらしむることを得で、多々他人に因りて左右せられ、是非せられ、猶且つ支配さるゝものたり。
— 泉鏡花 『愛と婚姻』 青空文庫
然れども宗教は架空の囈言たらしむべからず、無暗に唯だ救とか天国とか浮かれ迷はしむべからず。
— 北村透谷 『復讐・戦争・自殺』 青空文庫
幸に江湖の識者来つて、吾人に教へよ、吾人をして通津を言ふの人たらしむる勿れ。
— 北村透谷 『「平和」発行之辞』 青空文庫
兵甲は寧ろ国家を弱め、人心を危うするに足るも、以て大に国力を養ひ、列国に覇たらしむる者にあらず。
— 北村透谷 『想断々(2)』 青空文庫
作例 · 標準
「神は我らを慈しみ、幸福ならしめん。」
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「彼の言葉は、人々をして真実を知らしむる力があった。」
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「かの君は、民を安んじ、国を豊かにたらしめんと努められた。」
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