花菜
はなな
名詞
標準
文例 · 用例
桜雛、柳雛、花菜の雛、桃の花雛、白と緋と、紫の色の菫雛。
— 泉鏡花 『雛がたり』 青空文庫
花菜の中を半の時、私は香に咽んで、涙ぐんだ聲して、「お寂しくおいでなさいませう。
— 泉鏡花 『雪靈記事』 青空文庫
懐にして、もとの野道へ出ると、小鼓は響いて花菜は眩い。
— 泉鏡花 『若菜のうち』 青空文庫
それも夢か、胡蝶の翼を櫂にして、桃と花菜の乘合船。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
花菜の中を半の時、私は香に咽んで、涙ぐんだ声して、「お寂しくおいでなさいましょう。
— 泉鏡花 『雪霊記事』 青空文庫
よしやわざくれ、作品のモチーフとなる切情に殉ぜんかなと) からし菜、細根大根、花菜漬、こういった旬の青味のお漬物でご飯を勧められても、わたくしは、ほんの一口しか食べられなかった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
翌日も、翌日も……行ってその三度の時、寺の垣を、例の人里へ出ると斉しく、桃の枝を黒髪に、花菜を褄にして立った、世にも美しい娘を見た。
— 泉鏡花 『瓜の涙』 青空文庫
――一方やや高き丘、花菜の畑と、二三尺なる青麦畠と相連る。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫