瓢々
瓢々
名詞
標準
文例 · 用例
殊に美しい恋妻を亡くした後の鼎造には何か瓢々とした気持ちが生れ、この生物にして無生物のような美しい生きもの金魚によけい興味を持ち出した。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
枯骨瓢々となった復一も、さすがに彼女等が何を話すか探りたかった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
どこか瓢々とした感じ!
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
まことにその瓢々悠々泰然とした落ち付きぶりというものは、何ともかとも言いようがないのです。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
私は、海の慈愛と同時に此の雲と云ふ、曖昧模糊たるものに憧憬れて、三年の間、瓢々乎として歩いて居たといふわけであります。
— 尾崎放哉 『海』 青空文庫
」 歌は瓢々として続いて行つた。
— 横光利一 『頭ならびに腹』 青空文庫
三人の親友は、その三つの下山口をとって、瓢々乎として三国へ散ったのだった。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
頼むぜ、しっかり」 と左膳、片手に赤銅の柄をたたいて瓢々然、さてどの方角へ足が向いたことやら――?
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫