真個
しんこ
名詞
標準
文例 · 用例
誰としてからが、自分の死を、真個信じるといふことは、根本的にはないのである。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
或時も、また雪のために一日|形を見せないから、……真個の事だが案じていると、次の朝の事である。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
真個に寐入っていたのでは無かったらしい。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
少し御手柔に遊ばせ、あれ/\それぢやあ真個に死んでしまひますわね、母様、もし旦那つてば、御二人で御折檻なさるから仕様が無い、えゝ何うせうね、一寸来て下さい」と声震はし「山田さん、山田さん」我を呼びしは、さては是か。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
「真個に、結構な御堂ですな、佳い景色じゃありませんか。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
真個に佳い御堂ですね、」「折々|御遊歩においで下さい。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
真個に、ああいう世に稀な美人ほど、早く結縁いたして仏果を得た験も沢山ございますから。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
一面に青草で、これに松の翠がかさなって、唯今頃は菫、夏は常夏、秋は萩、真個に幽翠な処、些と行らしって御覧じろ。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫