家神
いえがみ
名詞
標準
文例 · 用例
我々には、それらの追憶(それだけでは何でもないもので、誇るに足らないものでせう)のみならず、それらの人間的で、かつ「家神的」(家の神といふ意味での)な價値を保存するといふ責任があるのです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『ドゥイノ悲歌』 青空文庫
外面的に考察して、道教が宗教として成立つに至つたのは、後漢からで、道家神仙家の一家として成立つてゐるのは既に前漢若くは其前の時であるから、おのづからにして此は此、彼は彼である。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
動きのとれない絵を描いてゐる不思議な画家神泉氏の持ち味といふものを少しも理解しようとせずに、何かしら神泉氏に求めて許りゐるのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
御とまりは七日市と申所、わたくし家神のべと申より東三里ばかり也。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
欧州でも、露国の民はキリスト教に化する前、家ごと一隅に蛇を飼い、日々食を与えたが(一六五八年版ツヴェ『莫士科坤輿誌』八六頁)、そのサモギチア地方民は十六世紀にもギヴォイテてふ蜥蜴を家神とし食を供えた(英訳ハーバースタイン『露国記』二巻九九頁)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
「此所は何所ですか、」「弁天島だよ、弁天島の綺麗な後家神に、いたぶられたらう、ぐずぐずしよると生命がないぞ、」
— 田中貢太郎 『牡蠣船』 青空文庫
「ここはどこですか」「弁天島だよ、弁天島の※な後家神に、いたぶられたろう、ぐずぐずしよると生命がないぜ」
— 田中貢太郎 『牡蠣船』 青空文庫
園絵の実家神田三河町の伊豆伍はもとより、その他喬之助が立ち廻るかも知れないと思われるところへは、大岡越前守の手で洩れなく手配が届いている。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫