手足れ
てだれ
名詞
標準
文例 · 用例
手足れの記者として、こんな機会を見逃すなんて。
— The Man Called Gilray 『ギルレイ』 青空文庫
カトリーナに尋問してるのがマクンタイア弁護士、御存じの手足れですよ。
— THE ROMANCE OF THE SECRET SERVICE FUND 『諜報部秘話』 青空文庫
)と言つて、白拍子の舞の手だれの腰元が一人あるわ――一年……資治卿を饗応の時、酒宴の興に、此の女が一さし舞つた。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
双方手だれのくせものであるから、何の事は無い恋愛弁理士同士の雄弁巧説、うるわしかりける次第なりと云った形で、斯様いうことのつづきの末が、高武蔵守師直という厭なじじいが、卜部の兼好という生ぐさ坊主に艶書の注文をしたなどという談を生ずるに至っているのである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
求めて得られぬものは、奪うという法がある、偸むという法もある、手だれの者を頼んでそれがしを斬殺して了うという法もある、公辺の手を仮りて、怪しき奴と引括らせる法もある。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
御門番と言えば番士の中でも手だれ者を配置いたすべきが定なのに、そのそちですらこの柔弱さは何としたことじゃ。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
しかし、事はいやしくも犯してならぬ性の秘密にかかわっていましたので、念には念を入れるためから、一瞬、――右門は腰をひねって手だれの蝋色鞘をさッと抜いて放つや、そこにはいりきたろうとした陽吉の足もとめがけて、まずきらりとそれなる抜き身をさしつけました。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
上様は早業の達人、近習の者どもにも手だれあり。
— 岡本綺堂 『修禅寺物語』 青空文庫