剥き身
すきみ
名詞
標準
thin slice of meat or fish
文例 · 用例
出世を競り合うて呪咀い合うものと聞いた、蔵元屋の前の御寮さんが、コッソリ里子に遣ったままにして置いた芋屋の娘……正しく蔵元屋の血統を引いた、お熊さん同様の一点の疵もない卵の剥き身、生さぬ仲の芋屋の老人夫婦を真実の親と思い込んでの孝行振りまで、お熊さんと瓜二つの生き写し。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
しかし、じやがいもや大根と一緒にごつた煮にする軟らかな兎の肉はたとへやうもなく美味かつたし、剥がれた皮は、時々※つて來る男に買ひ取られて行つて、その金が小學生の自分の紙や筆の費用になることを、彼は知つたから、赤裸の剥き身を見ても間もなく彼は何とも思はなくなつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
ほっこりとすみれが花をひらいているわきで、わたしは凍った窓ガラスに火であつくした銅貨をおしつけて、すきみの穴をこしらえたものだ。
— LYKKENS KALOSKER 『幸福のうわおいぐつ』 青空文庫
ひいさまは、それを青青としげったあしの葉のあいだからすきみしました。
— DEN LILLE HAVFRUE 『人魚のひいさま』 青空文庫
」 こういって、魔女はとんきょうな声をたてて、うすきみわるくわらいました。
— DEN LILLE HAVFRUE 『人魚のひいさま』 青空文庫
「よく来られたネー、私は大抵だめだろうと思ってたんだが」「ずいぶん工夫してネ、それでもやっと、夜までは……かまわないんですよ」 又女は何か心の中にわるいたくらみをもって居るおやじのように笑ってチラリと私のかおをすきみのように見る。
— 宮本百合子 『砂丘』 青空文庫
「おやおやこれはふしぎ」 と、鳩つかいはなおも、うすきみわるく笑いながら、「お嬢さんが鳩にばけてしまいました。
— 海野十三 『電気鳩』 青空文庫
女は表では快く笑いながら心の中にはヤキモキして大変飛びかかりたいほどである、あんなに自分をきらった人がどうして来たのかとうすきみわるく妙にも思った。
— 宮本百合子 『錦木』 青空文庫
作例 · 標準
「今日はいいアサリが入ったから、剥き身にして深川飯にしましょうか」
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鮮魚店の軒先で、手慣れた職人が牡蠣の殻を次々と割って剥き身にしていた。
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パック詰めにされたホタテの剥き身を買って、バター醤油でさっと炒める。
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標準
briefly salt-pickled fish slice
作例 · 標準
「この剥き身、ちょうどいい塩梅に浸かっていて、お酒がどんどん進むよ」
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朝食の膳に出された剥き身の塩気が、炊き立ての白いご飯の甘みを引き立てる。
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祖母が丁寧に漬けた魚の剥き身は、保存食ながらも驚くほど身が柔らかい。
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