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アンニュイ

アンニュイ
名詞形容動詞
1
標準
ennui
文例 · 用例
それが裏街の芥捨場や、雑草の生える埋立地で、詩人の心を低徊させ、人間生活の廃跡に対する或る種の物侘しい、人なつかしい、晩春の日和のような、アンニュイに似た孤独の詩情を抱かせるのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
「切符切り」でパチンとやるというような、児戯に類した空想も、思い切って行為に移さない限り、われわれのアンニュイのなかに、外観上の年齢を遙かにながく生き延びる。
梶井基次郎 愛撫 青空文庫
スウィッチを捻って昼の客をそのまま夜の客に更めて照し出した軒並みのキャフェのテラス――春宵のアンニュイに導かれて足はおのずと静なラシイヌ通りに踏み入る。
岡本かの子 食魔に贈る 青空文庫
かかる全き放心の後に来る、もの凄じきアンニュイを君知るや否や。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫
わたくしはかような訳の判らぬアンニュイな気持を捨鉢に朝飯の膳へ托けまして、「もう毎朝、三州味噌のおつけにも飽き果てた」 と言いましたので、池上は、「それじゃ当分、馴染の西洋料理店に話でもつけて、イギリス風の朝飯でも運ばせることにしよう。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
あの人にとぼけるという印象をあたえたのは、それは、私のアンニュイかも知れないが、しかし、その人のはりきり方には私のほうも、辟易せざるを得ないのである。
太宰治 如是我聞 青空文庫
そうして、生きている間はなにかしら絶えず酔ッ払っていなければ忽ちアンニュイのとりこになってしまうのである。
――最近の心境を語る―― 変なあたま 青空文庫
※ 何かアンニュイを感ず。
宮本百合子 一九二七年八月より 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日アンニュイについて考えている。
アンニュイという言葉は日本語で重要だ。
彼はアンニュイの意味を理解している。
この文にはアンニュイが含まれている。