聒
聒
名詞
標準
文例 · 用例
徒に 強聒ふと謂ふ勿れ、一一 宜しく紳に書すべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
この醜悪な、いつも不機嫌な媼はほとんど人に物を言うこともないので、観内の状況は世間に知られることが少く、玄機と陳とは余り人に煩聒せられずにいることが出来た。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
まるで聒々児の鳴くようにやかましい女の声である。
— 森鴎外 『鶏』 青空文庫
両個はその心を測りかねて、言も出でず、息をさへ凝して、空く早瀬の音の聒きを聴くのみなりけり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
蒲「さうさう、それ、あの時分|浮名の聒かつた、何とか云つたけね、それ、君の所に居つた美人さ」 貫一は知らざる為してゐたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
蒲田君、待つてくれ、何とか話を付けるから」「ええ聒い。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
いや、さうさう、柏原の奥さんが、お前の写真を是非欲いと言つて、会ふ度に聒く催促するんで克はんよ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
」「私が悪かつたのですから、堪忍して下さいまし」「ええ、聒い!
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫