疑い合う
うたがいあう
動詞
標準
文例 · 用例
相互が疑い合うときの苦しみを解脱する為めに、神は始めて存在の権利を有するものと解釈していた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
それがこうして突然に実現されたのだから万一、村の人々にこの事が知れ渡ったら、皆、今更のようにハッと顔を見合わせて、お互い同志を疑い合うであろう。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
(盗難も盗難だがこのために、お館の中が不安になり、お互い同士疑い合うようになり、憂鬱の気の漂うことが、どうにもこうにもやりきれない) こう主税は思うのであった。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
(お互い同士疑い合うのも、理の当然ということが出来る。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
……そこで内通者は誰だろうかと、お互い同士疑い合うのさ) 主税はこんなことを考えながら、御用地の辺りまで歩いて来た。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
疑い合う兄妹1 この夜大曾根の農家の一間に、兄妹の者が話していた。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
いや、尾張美濃の間には、国境もあるから、そうした警戒をどっちがしていても、そう不自然ではないが、美濃へはいってみると、美濃一国の内にも、お互いを疑い合うような眼が、どこにも光っていた。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫