珍報
ちんぽう
名詞
標準
文例 · 用例
しかし著書と云えば君、今日は一大珍報を齎らして来たんだよ」「君はくるたびに珍報を齎らす男だから油断が出来ん」「ところが今日の珍報は真の珍報さ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
正札付一厘も引けなしの珍報さ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
しかし寒月が博士論文を草しかけたのは何よりの御見やげで、こればかりは迷亭先生自賛のごとくまずまず近来の珍報である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
啻に珍報のみならず、嬉しい快よい珍報である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
ところがこの牧師も瞠若と尻餅を搗かにゃならぬ珍報が一八六二年の諸新聞紙に出た。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
が、権威的の学術書なら別段不思議はないが、或る時俗謡か何かの咄が出た時、書庫から『魯文珍報』や『親釜集』の合本を出して見せた。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
『魯文珍報』は黎明期の雑誌文学中、較や特色があるからマダシモだが、『親釜集』が保存されてるに到っては驚いてしまった。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
一、余先頃少し入用の事ありて文学及娯楽の雑誌の各第一号だけを蒐集せんと欲し出入の古本屋にも注文し自身にも尋ね歩きしが明治十年前後の魯文珍報、団々珍聞、花月新誌、自惚草紙、新小説などは容易に購ひ得たりしがそれより以後に及びて博文館創業当初の日本之少年未だに見当らず。
— 永井荷風 『古本評判記』 青空文庫