富士壺
ふじつぼ異読 フジツボ
名詞
標準
acorn barnacle (Balanomorpha spp.)
文例 · 用例
ふじつぼの殻や、サーピュラという虫の、管のような殻が粉になったものだ。
— THE ECHO OF A MUTINY 『歌う白骨』 青空文庫
すなわち、この傷はふじつぼやサーピュラでおおわれた物と衝突してできたのだ。
— THE ECHO OF A MUTINY 『歌う白骨』 青空文庫
これはふじつぼや海中の虫のくっついた、なにか固いものと衝突してできた傷らしい。
— THE ECHO OF A MUTINY 『歌う白骨』 青空文庫
潮が引いているので、十五フィートも鉄の脚がのぞいて、海草やふじつぼや海の虫の殻が、いちめんに鉄の柱や梯子にくっついていた。
— THE ECHO OF A MUTINY 『歌う白骨』 青空文庫
「まず第一に、死人はふじつぼやサーピュラのついている、定期的に海水をかぶる固い物体に頭をぶちつけているが、この燈台の脚の鉄骨が、ちょうどその条件にあうのだ。
— THE ECHO OF A MUTINY 『歌う白骨』 青空文庫
浦粕の人たちに云わせると、――ふじつぼが岩にひっ付いたみてえ、だそうで、息子と娘とはやむなく、毎月の仕送りをすることで、各自の良心を慰めている、という話であった。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫
……すると、――もともと寮ふうに造った家で、かなりな庭にふじつぼの殻の付いたしびの垣根をまわし、萩を編んだ折戸の小さな門があるが、――その門をはいるとすぐそこの、袖垣の蔭のところに時三とおたみが立ち話をしていた。
— 山本周五郎 『寒橋』 青空文庫