隅に置けない
すみにおけない
表現
標準
witty and knowing
文例 · 用例
隅に置けないのね」と、「疲れたでしょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
というわけは、忍従と被虐の中で巧に情感を生かして行く術に知らず/\伝統的な教養を受けているお店の人間の娘であるおきみは、そういう辛い目からして甘い幸福の汁を吸いとる心術にかけても、なか/\隅に置けないところがあるのをわたくしは見て取っていたからでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
仕事は出鱈目なところが多いが、絵のまとめ上げの点や効果を心得てゐる点では隅に置けない『池鯉』など殊にさうである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
あれで中々隅に置けないんですよ」「さうかね?
— 田山録弥 『アカシヤの花』 青空文庫
会費の十円の意味も読めるし、幹事の白鷹君の隅に置けない手腕のほども窺われる。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
「朝つぱらから、お若いのに似合はず、大変な御機嫌だな、仲々何うして、君は隅に置けない伊達者だわい。
— 牧野信一 『山彦の街』 青空文庫
」「何も知らない、あんなのがいいぢやありませんか‥‥」「ふふん、徹男さんも隅に置けないひとねえ‥‥」 二人は安樂椅子の話にも飽いて來ると、雨だれの音を聽きながらむつつり押し默つてゐた。
— 林芙美子 『或る女』 青空文庫
それじゃア……」「何がさ」「隣の部屋に紅裏の布団が敷いてあるってことさ」「ばからしい、……わたしゃア小母様が病気だから、ちょっと見舞いに行って来るといって、お暇をいただいて来たんだよ」「ありもしない小母様に病気をさせて、情夫に逢いに来るなんて、隅に置けない歌舞伎者さ」「その歌舞伎者で心配になったよ。
— 国枝史郎 『怪しの者』 青空文庫
作例 · 標準
「彼、実はプロ級の料理の腕前なんだって」「へぇ、意外と隅に置けないわね」
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おとなしそうに見える彼だが、チェス大会で優勝するなんて、なかなか隅に置けない男だ。
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「君、そんなにお酒に詳しいのか。隅に置けないなあ」と上司が感心したように言った。
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