乱鬢
らんびん
名詞
標準
disheveled hair
文例 · 用例
且つその狂か、痴か、いずれ常識無き阿房なるを聞きたれば、驚ける気色も無くて、行水に乱鬢の毛を鏡に対して撫附けいたりけり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
些と御覧あそばせな」 言下に勿焉と消えし刃の光は、早くも宮が乱鬢を掠めて顕れぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
その背後から、物の影のように現われたのは、彰義隊士日下部欽之丞、二十四五の絵に描いたような美男ですが、軽傷を受けた上、幾人か斬った返り血が、乱鬢と、蒼い頬と、黒羽二重を絞った白襷に反映して、凄まじさというものはありません。
— 野村胡堂 『芳年写生帖』 青空文庫
帰途を案じていた作左衛門夫婦は、声に愕いて出てみると、五平は肩先から鮮血を流して、乱鬢のままへたばっていた。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
彼は脇差を以てメチャメチャに突き破り、乱鬢となって這い出しました。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
金吾と日本左衛門です、二人ともに気を失っている、そしてぬれしずくな乱鬢と、蒼白になった顔や腕の傷を見ますと、二人がいかにはげしい水中の格闘をやったかが想像されて、見るものの眼を慄然とさせる。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
作例 · 標準
長旅の後で、彼の髪はすっかり乱鬢になっていた。
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彼女は朝起きて、鏡に映った自分の乱鬢に思わず苦笑した。
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突然の強風で、せっかくセットした髪が乱鬢になってしまった。
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