疳の虫
かんのむし
名詞
標準
convulsions (in a child)
文例 · 用例
ふと幼いとき、夜泣きして、疳の虫の好く、宝来豆というものを欲しがったとき老僧の父がとぼとぼと夜半の町へ出て買って来て呉れたときの気持を想い出した。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
疳の虫のせいでしょうよ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
客と、銑吉との間へ入って腰を掛けた、中でも、脊のひょろりと高い、色の白い美童だが、疳の虫のせいであろう、……優しい眉と、細い目の、ぴりぴりと昆虫の触角のごとく絶えず動くのが、何の級に属するか分らない、折って畳んだ、猟銃の赤なめしの袋に包んだのを肩に斜に掛けている。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
「疳の虫の為だよ、お前……セメエンでも飲ましたらどうだい。
— 牧野信一 『疳の虫』 青空文庫
ひようきんな顔付をした「疳の虫」が、僕の胸の辺で、僕が散々に駄々をこねてゐる様を、いゝ気味だとばかりに冷かに傍観してゐるところを想像してぞツとした。
— 牧野信一 『疳の虫』 青空文庫
I老人、竹伐りにきて、縁側でしばらく話しあふ、しづかでうらやましいといふ、誰でもがさういふ、そして感にたへたやうにあたりを見まはす、まあひとりで、かうしてやつてごらんなさいと私の疳の虫が腹の中でつぶやく、かうした私の生活は私みづから掘つた私の墓穴なのだ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
マジナイ療法 余、マジナイの種類を集めたる小冊子を読み、その中に「小児の疳の虫を取るマジナイ」と題する一項あるを見る。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
(一)小児の疳の虫を取るマジナイ この法は、晴天の巳の時に、白|胡麻の油を手の甲、指、額に塗り、日輪に向かいて居らしめ、手合わさしてわが口のうちにて、小松かきわけ出づる月その下かげにとるぞかんの虫と読むべし。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
作例 · 標準
「あらあら、また疳の虫が起きちゃったのかしら。ひきつけみたいに体が硬くなってるわ。」
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昔の人は、子供が急に激しく泣き出したり引きつけを起こしたりするのを「疳の虫のせいだ」と言って、宇津救命丸を飲ませたものだ。
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夜中に突然、白目を剥いて体がガクガク震えだしたから「疳の虫か!?」と慌てて救急車を呼んだよ。
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標準
bug thought to cause children's diseases
作例 · 標準
「最近うちの子、夜泣きがひどくて。もしかして疳の虫が騒いでるのかな?」
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隣の奥さんが「疳の虫封じ」で有名な神社にお参りに行ってきたと話していた。
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「まあ、そんなにキーキー怒って。疳の虫が強い子ねえ。少し外の空気を吸って落ち着かせましょう。」
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育児ノイローゼになりそうな時、義母に「それは疳の虫の仕業だから自分を責めないで」と言われて心が軽くなった。
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